シラバス参照

年度 2020 
講義名 プレゼミ2B 
担当教員

東 晴美

開講期・曜日・時限・教室 後期 水曜日 4時限 -
開講キャンパス 武蔵野
開講学科 20 日本文学文化学科
19 日本文学文化学科
18 日本文学文化学科
17 日本文学文化学科
16 日本文学文化学科
15 日本文学文化学科
14 日本文学文化学科
授業形態 演習 
授業の実施形態 オンライン授業/Online course 
使用言語 日本語 
科目番号(ナンバリング) JCL 226 



授業概要
近世文学のベストセラーの一つである浄瑠璃本を読む。
近松門左衛門作「曾根﨑心中」をとりあげる。
江戸文学、江戸文化と、それらの現代に至るまでの多様な継承について学ぶ。 
知識・専門性の到達目標 選択した専門分野の学問に関する教養・学力を深化させており、自主的・主体的に学ぶことができる。【教養・基礎学力】 
関心・態度・人格の到達目標 選択した専門分野に関する新しい問題を発見し、問題解決のために必要となる具体的な課題を設定することができる。【課題発見力】 クラスの仲間の発表やレポートを的確に理解した上で、ディスカッションや質疑応答に主体的に参加することができる。【他者理解力・主体性】 
思考・判断の到達目標 学内外の図書館・資料館・文書館。博物館・美術館等を活用して調査等を行い、説得力のあるレポートをまとめることができる。【情報分析力・課題解決力】 
実践的スキル・表現の到達目標 2年次1・2学期よりも自身の日本語の思考力、発想力、説得力を向上させることができている。【ことばの力】 選択した専門分野の学問の課題に関して専門性の高いレポートを作成し、クラスで効果的にプレゼンテーションすることが出来る。【表現力】 クラスの仲間の意見や主張を理解した上で積極的に発言し、ディスカッションにも参加することが出来る。【協調性・他者理解力・共感力】 
授業における「アクティブな知」の要素
授業形態 対象
A:課題解決型学習(PBL)企業、自治体等との連携あり  
B:課題解決型学習(PBL)連携なし   ‐ 
C:反転授業(知識習得を授業外で行い、知識確認等の要素を教室で行う授業形態)  
D:討議(ディスカッション、ディベート等)   ‐ 
E:グループワーク   〇 
F:発表(プレゼンテーション)   〇 
G:実習、フィールドワーク   〇 
H:双方向授業(ICT活用なし:対話型、リアクションペーパー等)   〇 
I:双方向授業(ICT活用あり:クリッカー、タブレット、スマートフォン等)   ‐ 
J:講義のみ   ‐ 
  ‐ 
授業における「ICTの活用」について
授業形態 対象
A:ノートPC必携  
B:講義資料や授業教材のオンライン配信  
C:レポート課題等のオンライン提出   ○ 
D:質問やレポート課題等へのフィードバックにおける学修管理システム
 (学修支援システム、Google Classroom、Moodle等)の活用  
E:オンラインメディア(映像授業、e-Learning、Open Educational Resources等)の活用  
 
予習
(事前学修)
各授業   テキストのキーワードを古典文学の辞典・辞典類などで調べ、レジュメを作成する。 
[ 平均120  ]分
復習
(事後学修)
各授業   口頭発表した内容を、論文化して提出する。 
[ 平均120  ]分
授業計画
授業回 内容
1. ガイダンス (授業のすすめかた、発表者の担当箇所の割り当て、など)

(予習)歌舞伎についてこれまでの学習内容について確認すること(30分)

(復習)配布されたプリントの内容を確認すること(30分) 
2. 観音廻り1 「道行き」という文学様式と、文楽の基礎知識について学ぶ。

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
3. 観音廻り2 「道行き」に込められた修辞や古典の引用から江戸の人々の教養を検証する。

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
4. 生玉の場(出茶屋) 篭の鳥である遊女のピクニックを通して多様な遊女の暮らしについて学ぶ。

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
5. 同(徳兵衛の難儀) 近世経済史を通して文学を読み解き、曽根崎心中を翻案した「Love Suicides」と比較する。

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
6. 同(お初の力づけ) 作者近松の女性観と作劇法を『難波土産』を通して考える。あわせて、現代における近松評価について考察する。

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
7. 同(九平次の恫喝) 二人を心中に追い込んだ理由を、近世法制史を通して、作品を読み解く。

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
8. 同(喧嘩) 徳兵衛が失ったものは何か?「男」という言葉に込められた近世の規範意識を考察する。

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
9. 天満屋(徳兵衛の出)歌舞伎の演出と比較し、新境地を拓く歌舞伎の新演出と戦後の近松ブームについて学ぶ。

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
10. 同(足問答①)会話にみるタテマエと体の動きのホンネを通して舞台メディアとして浄瑠璃本を読む(戯曲を「読む」Ⅰ)

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
11. 同(足問答②)伝統芸能の「変化」について現在の台本との違いを検証する。(「曾根﨑心中」上演史)

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
12. 同(死出立) 浄瑠璃本から音の演出を読み取る。(戯曲を「読む」Ⅱ)

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
13. 道行(道行文)世界文学としての名文とされる道行き文の評価を荻生徂徠、ドナルド・キーンから考察する。 

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
14. 同(人魂・述懐) 東洋の死生観について、翻案された「Love Suicides」と比較しながら読み解く。 

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
15. 同(心中) 初音ミクを例に21世紀のメディアで再生される古典文学、古典芸能について考察する。

(予習)発表者は、わからない言葉を調べ、それをプリントにまとめておく(1時間)、発表者以外は、テキストを熟読し、わからない言葉に傍線をつける(20分)

(復習)発表者は、授業での意見や指導を受けた改訂版のプリントを作成する(1時間)、発表者以外は、調査で使用された図書を図書館で確認する(20分) 
16. 習熟度・理解度の自己確認 
成績評価
評価項目 評価項目の詳細内容 割合
課題提出(レポート)   総括レポート  30  %
小テスト     0  %
試験     0  %
実習・学外学修活動   授業での発表  40  %
その他   質疑への参加度、受講姿勢など  30  %
留意事項
教科書
参考図書
参考URL
実務経験のある教員等による授業科目
(実践的教育を行う授業科目)

実践的教育を行う授業科目の種別


対象

a.実務経験を有する担当教員による実践的な授業科目  
担当教員の実務経験(経歴・資格等)  
 
授業内容との関連性  
 
b.企業や自治体等、学外から実務経験を有する講師を招いて行う授業科目  
学外講師の経歴・資格等  
 
授業内容との関連性  
 
c.企業や自治体等との連携により、学外でのインターンシップや実習、研修を行う授業科目  
実習先・実習の目的  
 
備考
テキストは、第一回目にプリントを配布
参考文献は、『近松浄瑠璃集』上(新日本古典文学大系91、岩波書店、1993) 


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