|
授業概要
|
|
武蔵野大学では情報技術(IT)の学修を通じて，変化し続ける社会の中で，様々な困難な課題を解決し，より良い未来を作り出すことのできる人材の育成を目指しています．本科目では，本学を修了し，社会で情報技術を活用した活動を行うのに必要な手法を実践的に学びます．
現在PCやスマートフォンは生活に欠かせないものであり，コミュニケーション機能はもちろんのこと，ゲームなどのエンターテイメントや買い物までできるようになっている．このような機能を提供するソフトウェアやサービスはすべて「プログラム」で出来ている．このプログラムを動かしている仕組み，またプログラムを作る考え方は，コンピュータを仕事とする専門家だけでなく，それらを利用する多くの人にとっても有益な知識と考えられる．
本講義は，初めてプログラミングに触る人，またソフトウェアやサービスの仕組みを知りたい人に向けた基礎的なプログラミングの授業である．感覚的に操作することができる簡易ブロック型言語と，Minecraftのバーチャル世界を利用して，新たな作品を作成する．プログラムを作成する演習を通して，問題解決手法（問題の分解，パターンの発見，抽象化，手順化）および，目的のツールやサービスを制作するプログラミング能力を身に付ける．
※本科目は、武蔵野大学の副専攻「AI活用エキスパートコース」を構成する科目群の一つで、基盤科目に位置づけられる。上記副専攻コースの認定には基盤科目の所定の単位数取得が必要になる。なお、副専攻コースへの参画がされていなくても本科目を履修することができる。詳しくは以下のコース説明を参照すること。
https://www.musashino-u.ac.jp/guide/facility/MUSIC_center/submajor_aiexpert.html
|
|
|
|
知識・専門性の到達目標
|
|
ビジュアルプログラミング言語を利用して基本的なプログラミングに関する知識を習得し、適切に適用できるようになる。【教養・基礎学力】
|
|
|
関心・態度・人格の到達目標
|
|
身近に存在する問題をパターン化し、内包する構造から課題を発見することができる。【課題発見力】
|
|
|
思考・判断の到達目標
|
|
自らのアイデアを論理立てて手順化し，プログラムを用いて実現する力を身につける【情報分析力・論理的思考力・判断力】
|
|
|
実践的スキル・表現の到達目標
|
|
自分のアイデアをプログラムを用いて表現し，他者に説明できるようになる。【表現力】
|
|
|
「響学スパイラル」取り組み方法
|
|
武蔵野大学「響学スパイラル」に基づき，以下の内容で授業を実施します．
[響学] ミニプロジェクト（2）では，グループでプログラムを作成します．
[問う] ミニプロジェクトでは，授業で示された仕様に基づき，個人やグループでテーマを設定してプログラムを作成します．
[考動する] ミニプロジェクトでは，教員や他の学生からアドバイスを受けたりディスカッションをしながら，主体的及び協働的にプログラムを作成します．
[カタチにする] 演習課題で毎週学んだことを元にプログラムを作成し，ミニプロジェクトで総合的なプログラムを作成します．
[見つめ直す] 演習課題について教員からのフィードバックを受けたり，ミニプロジェクトでは他者や他のグループのプログラムを評価して理解を深めます．
|
|
|
|
授業における「アクティブな知」の要素
|
|
| |
|
授業形態
|
対象
|
|
|
A：課題解決型学習（PBL）企業、自治体等との連携あり
|
-
|
|
|
|
|
B：課題解決型学習（PBL）連携なし
|
‐
|
|
|
|
|
C：反転授業（知識習得を授業外で行い、知識確認等の要素を教室で行う授業形態）
|
○
|
|
|
|
|
D：討議（ディスカッション、ディベート等）
|
‐
|
|
|
|
|
E：グループワーク
|
○
|
|
|
|
|
F：発表（プレゼンテーション）
|
○
|
|
|
|
|
G：実習、フィールドワーク
|
‐
|
|
|
|
|
H：双方向授業（ICT活用なし：対話型、リアクションペーパー等）
|
‐
|
|
|
|
|
Ｉ：双方向授業（ICT活用あり：クリッカー、タブレット、スマートフォン等）
|
○
|
|
|
|
|
Ｊ：講義のみ
|
‐
|
|
|
|
|
Ｋ：その他
PCによる演習
|
○
|
|
|
|
|
授業における「ICTの活用」について
|
|
| |
|
授業形態
|
対象
|
|
|
A：ノートPC必携
|
○
|
|
|
|
|
B：講義資料や授業教材のオンライン配信
|
○
|
|
|
|
|
C：レポート課題等のオンライン提出
|
○
|
|
|
|
D：質問やレポート課題等へのフィードバックにおける学修管理システムの活用
（学修支援システム(Course Power)、Google Classroom、Teams等）
|
○
|
|
|
|
E：オンラインメディアの活用
（e-Learning、edX、Coursera、JMOOC等のOpen Educational Resources）
|
○
|
|
|
|
|
F：Zoom、Google Meet等のミーティングツールの活用
|
○
|
|
|
|
|
|
-
|
|
|
|
予習
（事前学修）
|
|
| |
|
各授業
|
参考資料およびチュートリアル教材などを利用し，ツールの基本的な操作方法を学習する．
|
|
|
|
［
平均35
］分
|
|
|
|
復習
（事後学修）
|
|
| |
|
各授業
|
授業内課題およびツールを使った演習課題を宿題として取り組む．
|
|
|
|
［
平均35
］分
|
|
|
|
|
成績評価
|
|
| |
|
評価項目
|
評価項目の詳細内容
|
割合
|
|
|
課題提出（レポート）
|
各週で作成した基礎課題，発展課題（50％），ミニプロジェクトで作成した成果物（50％）
|
100
%
|
|
|
|
|
|
小テスト
|
|
0
%
|
|
|
|
|
|
試験
|
|
0
%
|
|
|
|
|
|
実習・学外学修活動
|
|
0
%
|
|
|
|
|
|
その他
|
|
0
%
|
|
|
|
|
授業計画
|
|
| |
|
授業回
|
内容
|
|
|
1.
|
[タイトル] オリエンテーションとプログラミング環境の準備
ソフトウェアが動く仕組み，またデータを入力し，処理して出力するというプロセスなど，プログラミングの基礎知識について理解する．また本授業でのオンライン授業の受け方や，講義で利用する各ツール（Microsoft Teams，Minecraft Education，MakeCodeなど）のインストール及び設定について確認する．
[キーワード]コンピュータとプログラム，データフローダイアグラム，フローチャートなど
[復習（35分）] 授業で出題した確認課題を実施する．
[実施形態] オンデマンド型
|
|
|
2.
|
授業で利用するツールのインストール及び設定を確認する．また第1回の確認課題のチェックとプログラミングの演習課題を実施する．
[予習（35分）] Minecraft Educationのチュートリアル動画を視聴して学習する．
[復習（70分）] 授業で出題した演習課題を完成させる．
[課題] プログラミング演習課題
[実施形態] 同時双方向型
|
|
|
3.
|
[タイトル] データを格納するために必要な変数とは
ソフトウェアを動かすためには，入力したデータや処理した結果を格納する変数が必要である．変数を利用して基礎的な数値演算を行う仕組みを理解する．また変数に格納された値で条件分岐をするプログラムを理解する．
[キーワード]変数，代入，順次，分岐，四則演算，論理演算など
[復習（35分）] 授業で出題した確認課題を実施する．
[実施形態] オンデマンド型
|
|
|
4.
|
第3回の確認課題のチェックとプログラミングの演習課題を実施する．
[予習（35分）] Minecraft Educationのチュートリアル動画を視聴して学習する．
[復習（70分）] 授業で出題した演習課題を完成させる．
[課題] プログラミング演習課題
[実施形態] 同時双方向型
|
|
|
5.
|
[タイトル] プログラムの中にある繰り返しとは
プログラムでは同じ処理を繰り返して行うことを得意とする．このような繰り返しは我々の日常生活でも良く行われている．日常生活で繰り返し処理をする内容を考え，プログラムで繰り返し処理をいつどのように利用するのかを理解する．また繰り返しを使ったプログラムを理解する．
[キーワード]ネスト，反復，カウンタ，比較演算など
[復習（35分）] 授業で出題した確認課題を実施する．
[実施形態] オンデマンド型
|
|
|
6.
|
第5回の確認課題のチェックとプログラミングの演習課題を実施する．
[予習（35分）] Minecraft Educationのチュートリアル動画を視聴して学習する．
[復習（70分）] 授業で出題した演習課題を完成させる．
[課題] プログラミング演習課題
[実施形態] 同時双方向型
|
|
|
7.
|
[タイトル] プログラミングミニプロジェクト（1)
[Minecraftを利用して，プログラミングでブロックを生成，また破壊をしてオリジナルなワールドを作成する．ミニプロジェクトは個人で行い，必ず「動作をする」プログラムを作成する．
[予習（35分）] ミニプロジェクトの内容を確認し，テーマを決定する．
[実施形態] 同時双方向型
|
|
|
8.
|
[タイトル] プログラミングミニプロジェクト（1)
教員から提供されたサンプルプログラム，また参考となる資料を基にプログラムを完成させ，オリジナルなワールドを作成する．
[復習（70分）] プログラムを完成させ，レポートを作成する．
[課題] ミニプロジェクト（1）レポート
[実施形態] オンデマンド型
|
|
|
9.
|
[タイトル] プログラムで同じ種類のデータを扱うには
プログラムにある共通したデータをまとめて処理することで，効率よくプログラムを作成することができる．共通した要素を考え，それらを配列として扱うことでデータをどのように扱うことが出来るのかを理解する．また配列を使って繰り返し処理をするプログラムを理解する．
[キーワード]イベント，配列，配列要素と要素数など
[復習（35分）] 授業で出題した確認課題を実施する．
[実施形態] オンデマンド型
|
|
|
10.
|
第9回の確認課題のチェックとプログラミングの演習課題を実施する．
[予習（35分）] Minecraft Educationのチュートリアル動画を視聴して学習する．
[復習（70分）] 授業で出題した演習課題を完成させる．
[課題] プログラミング演習課題
[実施形態] 同時双方向型
|
|
|
11.
|
[タイトル] プログラミングミニプロジェクト(2)
Minecraftを使った新しいワールドを考え，それをプログラムで実現する企画書を作成する．企画書を元にグループを作り，グループでプログラムを作成する．
[予習（35分）] ミニプロジェクトの内容を確認し，テーマを決定する．
[実施形態] 同時双方向型
|
|
|
12.
|
[タイトル] プログラミングミニプロジェクト(2)
教員から提供されたサンプルプログラム，また参考となる資料を基に，各メンバーで分担して，グループでプログラムを作成する．
[復習（70分）] 期限までにプロジェクトの途中段階のプログラムを提出する．
[課題] 途中段階のプログラム
[実施形態] オンデマンド型
|
|
|
13.
|
[タイトル] プログラミングミニプロジェクト(2)
教員から提供されたサンプルプログラム，また参考となる資料を基に，グループでプログラムを完成させ，オリジナルなワールドを作成する．
[復習（70分）] 期限までにプロジェクトで作成するプログラムのデモおよび発表資料を完成させる．
[課題] 完成させたプログラムと発表資料
[実施形態] オンデマンド型
|
|
|
14.
|
[タイトル] 成果発表とレビュー
グループで作成したプログラムのデモおよび発表を行う．また発表内容について相互評価を行う．
[予習（35分）] グループ発表の準備をする．
[復習（70分）] 発表会の評価に基づいてプログラムを修正し，レポートを作成する．
[課題] ミニプロジェクト（2）レポート
[実施形態] 同時双方向型
|
|
|
|
|
留意事項
|
|
・オンライン授業(同時双方向型)の受講に必要な情報は、MUSCATの「講義連絡」で1週間前までに連絡をするので確認すること．
・授業はオンラインで実施する．授業内容の説明および視聴内容を確認する課題はオンデマンドで実施する．教員による課題のフィードバックおよび演習課題は同時双方向授業で実施する．同時双方向の授業では出席をとるので，必ず授業時間に出席すること．
・実習は各自のPCを利用するため，PCを利用できる環境（スマートフォンやタブレットのみは不可）を用意すること．なお授業はMicrosoft Windowsを前提として説明をするが，授業で利用するツールを利用することが出来れば，Mac OSなど他のOSでの受講も可能である．
・授業資料の配付，課題の提出，また初回のオンライン授業は「Microsoft Teams」を利用する予定である．事前に本シラバス参考URLの「オンライン授業受講ガイド」などで「Microsoft Teams」の利用方法を確認しておくこと．
・演習で利用する「Minecraft：Education Edition」は，大学でライセンスを購入しているため，個人での購入は不要である．インストール方法などは，本シラバス「参考URL」の「MU情報ツールボックス Minecraft Educationの使い方」などでインストール方法等を確認しておくこと．
・本科目は，副専攻(AI活用エキスパートコース)の習得を目指す学生は，履修を解除するとコースから離脱することになるので注意すること．
・成績評価に関して詳しくは以下の説明を参照すること．
https://www.musashino-u.ac.jp/student-life/learning/results.html
|
|
|
教科書
（購入必要）
|
|
|
|
参考図書
（任意購入）
|
|
| |
|
1.
|
|
|
|
|
|
|
書籍名
|
『できる パソコンで楽しむ マインクラフト プログラミング入門 Microsoft MakeCode for Minecraft 対応』
|
|
|
|
|
|
|
著者
|
広野 忠敏,できるシリーズ編集部
|
|
|
|
|
|
|
出版社
|
インプレス
|
ISBN(13桁)
|
9784295003519
|
|
|
|
|
|
|
参考図書に関する履修学生への連絡事項
|
購入は必須ではありませんが，Minecraftの設定や操作について確認する場合などに活用して下さい．
|
|
|
|
その他
（配布教材等により購入不要）
|
|
|
|
|
参考URL
|
|
|
|
実務経験のある教員等による授業科目
（実践的教育を行う授業科目）
|
|
| |
実践的教育を行う授業科目の種別
|
対象
|
|
|
a．実務経験を有する担当教員による実践的な授業科目
|
-
|
|
|
|
|
担当教員の実務経験（経歴・資格等）
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
授業内容との関連性
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
b．企業や自治体等、学外から実務経験を有する講師を招いて行う授業科目
|
-
|
|
|
|
|
学外講師の経歴・資格等
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
授業内容との関連性
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
c．企業や自治体等との連携により、学外でのインターンシップや実習、研修を行う授業科目
|
-
|
|
|
|
|
実習先・実習の目的
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
備考
|
|
|